「腕時計が動かなくなった」「遅れや進み等、動作に問題がある」
腕時計の修理について様々なご相談をいただきますが、内部の不具合に関しては「オーバーホール」をご案内する事が多くあります。
分解洗浄、分解掃除と言われる事もありますね。
具体的に何をするのか。
その名の通り内部の機械を部品ごとに分解し、綺麗に洗浄する作業です。
(機械式の時計であれば標準的なモデルでも100以上の細かい部品で構成されています)
分解、組み立て作業の中で不具合箇所を確認し、修理をしていくのです。
オーバーホールは不具合が起きた時だけではなく、定期的に必要だとも言われています。
しかし電池交換などに比べると費用が高くなる為、お客様によっては見積りを見て悩まれたりする事も。
そもそもなぜオーバーホールが必要なのか、と尋ねられる事もあります。
時計の中には歯車などの細かい部品が多数使われており、複雑に組み上げられています。
その部品たちがスムーズに動く為には、要所要所に潤滑油を注してあげる事が必要です。
しかし潤滑油は経年で劣化・乾燥して精度不良や部品の摩耗の原因になってしまうので、部品ごとに洗浄・新しい油を注す作業=オーバーホールを定期的に行う事を推奨しているのです。
また、潤滑油や内部の機械だけではなく、パッキンなどの消耗品や外装部品に関しても定期的な点検や交換が必要になります。
不具合が出ていなくても、健康診断も兼ねるつもりで数年に一度はオーバーホールを実施して下さい。
人間の体と一緒で、定期的な検査をすることで大きな病気を未然に防ぐ、と言った効果も期待できます。
大切な時計を長く使うため、ぜひ定期的なオーバーホールを。
三立舎では腕時計の修理、メンテナンスを承っております。
事前のご相談、概算見積りもお気軽にお問い合わせ下さい。